2008.9.01 姨捨山登山

しかし、雨ばかりですね。子どもにしたらせっかくの夏休みがこの不安定な天気で台無しになってしまいました。皮肉にも9月に入り、残暑は厳しくなるそうですが、天気は回復傾向にあるようです(多分)。イタリア旅行のため、さすらいのマンデーツーリングは長い期間お休みしていましたが、私の遠い親戚がいるとのことで長野は千曲市姨捨山登山に今回は行ってきました。

怪しい天気…

長野へは17号を行き、本庄市から神川町に入り、富岡、下仁田と進んでいきます。この画像は神川町でしょうか。既に天気が怪しくなってきています(汗)。これから峠を越えて行きますが先行き不安です。

雨との追いかけっこ…

国道254号を走ります。下仁田を越える辺りからやっぱり小雨が…。しかもゆっくりと走っていると降ってくる感じに…。もう雨との追いかけっこのようです。何とか雨男を払拭するために我慢で走ります。しかし、今日は当たり前の月曜日。空いていて快適です。

峠を越えるとそこは…

内山峠を越えると嘘のように快晴。もう眩しいくて仕方がありません。佐久市に入りました。この佐久市、盆地なのでこのように晴れているんですね。盆地だけあって暑い。他の車両がほとんどないので快適に走りますがエンブレの効かないCVTのMP3はこの直線的下り坂を容赦なく下りていきます。こういうところがいただけませんね。これは気軽にツーリングできる弊害で最大の弱点です。

雲が流れていきます。

入道雲は夏の雲ですが筋状の雲はもう秋の雲ですね。暖かい空気と冷たい空気がお互いに吸い寄せられてこのようになるんでしょうね。季節の変わり目です。最近の集中豪雨も太平洋上の異常に熱い湿った空気と季節はずれの北の寒気の南下が起したものです。雲はきれいですがなんだか複雑な気持ちです。

佐久から小諸に向かいます。

何にしても天気は気分がいいです。遠く長野市の向こう側の山々は白い雲をまとっています。多分天気は悪いことでしょう。日本全国ではこの長野北部だけが快晴なのかもしれません。

マンズワイン小諸ワイナリー

途中、看板がありましたのでよってみました。山梨のワイナリーに比べると規模はかなり小さいです。受付に行けばここも見学ができます。もちろん試飲もできます。ドライバーさんは飲むことはできませんが…。

立派な庭園もあります。

万酔園という立派な日本庭園があります。枯山水も見事です。また書院造?のような茶室もあり、センスを感じます。その茶室の真向かいには斜めに土を掘って作られたワインセラーなんかがあり、本当に贅沢のきわみです。

小諸ワイナリーオリジナルワイン

まずは相方にお土産。ここのオリジナルワインです。1,000円ちょっととものすごくお手ごろです。…が、帰ってきて飲んでみたらジュースのように甘すぎます。これは初心者向きですね。あまりおススメしません。こういうのが好きな人には最高のワインなんですが…

いわゆるブドー酒

何かのテレビ番組で山梨では一升瓶に入ったワインをブドー酒といって気軽に飲んでいるそうです。そんなの本当にあるの?と思ってましたがここにありました。これは白ワインです。なにやら特殊な品種で作られたそうで1,300円ちょっとと嘘のようなお値段ですが、これもあけてみました。・・・すると。

最高の白ワインですよ、これは。上等な日本酒が水のようであればこれはそのワイン版。あまりにも飲み口が良くてどんどんいけちゃいます。上の赤ワインよりもアルコール度数が高いのでやばいくらいに酔ってしまいました。これは絶対におススメです。白ワインですので必ず冷して飲みましょう。幸せな気分になれますよ。

真田の堅城、上田城

小諸から上田に移ります。道を進んでいると上田城という看板があります。これは行かないわけには行かないでしょう。

さてここ、上田城は昔、信州北部の中心地でした。遠く戦国時代は真田氏の城としてその名をとどろかせ、江戸時代になると親藩である松平氏の所領となります。門を潜ると真田神社があり、今見ている門と左右のやぐらは展示室になっています。

ここで少しお勉強できます。

入場料250円でやぐらの展示を見学することができます。しかし、大したものはほとんどありません。ここは観なくてもいいかも。雰囲気を味わいたい場合は入りましょう。チケットを持っていれば近辺にある市立博物館山形鼎美術館も入れます。私は時間がなかったので入りませんでした。

栄養補給はステーキでも

上田から千曲市へと移動します。戸倉上山田に入るとこんなステーキ屋さんが姿を見せます。しかし、姨捨スマートインターチェンジの入り口方面に行ってしまうと行けません。分岐の少し先にこのお店はあります。最近お肉を食べていないので昼食はここにします。

チキンの照り焼きステーキ300グラム

ここのシステムはメインディッシュのステーキを頼んだ後、ご飯や飲み物、サラダ、デザートはビュッフェスタイルとなっています。牛肉のカットステーキを頼もうと思ったのですが、なんだか気分は鶏肉かなということでこれをチョイスしました。

熱々が運ばれてきますが、ちょっとしょっぱいか?テリヤキなのにそんな味だとしたら相当な塩分が入っていますよ。3種類のステーキソースが運ばれてきていますが、そのまま食べた方がいいです。

これで1,000円ほど。非常に助かる料金設定となっております。

上山田温泉の上は姨捨山

さてステーキのお店をほんの少し戻って、スマートインターチェンジのわき道を行きます。目の前に見えるのが千曲川上山田温泉姨捨山となっています。今日はこの山を登りたいと思います。

月曜日は静かな上山田温泉

さすが月曜日です。静かですよ。遡れば私はこの辺りの出身のようです。ですのでどうしてもこの山を登ってみたかったんですね。小さい頃、ここに来た記憶がありますが遠い親戚はどこなのかは分かりません。

しかし、この上山田温泉、長野北部では規模的には一番大きい温泉街なので立派な温泉旅館が多いですよ。私はこういった雰囲気大好きです。是非泊まる機会があれば1泊だけでもしてみたいですね。

登山口を探して温泉街を彷徨う

まだMP3にはナビをつけておりません。ですので縮尺のでかい地図しか持っておらず、登山口に一番近い道を探そうと右往左往してしまいました。

この付近に住んでいる人にかったっぱしから聞いてみてもどれも違う答え。その中には温泉街で働いているとみられる韓国の女性の方も…。お風呂セットを持って食事を終えたところを聞きましたがこれからお仕事なんでしょうか?温泉街だなーという感じが妙に出ていました。

片言の日本語でしたが、私の「おばすて」という発音が悪かったせいか「おばすてやまでしょ?」と突っ込まれてしまいました。すみません(汗

結局はこの城山口をグングン上がっていったところに登山口はありました。途中怪しい男女和合の聖地があるそうですがそこには寄りませんでした。廃墟好きな方にはたまらない場所なんじゃないでしょうか?ま、廃墟ではないですが…

広い駐車場のある登山口

かなりの急坂を上って登山口まで行きます。道は広いので車でここまでは楽勝でしょう。中々人気の山らしく、しかも気軽に登れるようなので多くの登山者が訪れるようですが、やっぱり月曜日です、私しか登る人なんていません。こういった大したことのない山であっても1人で登るのは寂しいものです。 

しかし、山頂まで1.1kmって本当に登山といえるのでしょうか?

きれいに整備された山道を行きます。

最近の雨で若干路面はゆるいですが、とてもきれいに整備されているので楽に登れます。しかし、このあまりにも短い距離と言うのがとても曲者でした。調子が出るまでは最低でも30分は本来登らなければならないのですが、なかなかペースがつかめず、またあまりにも蒸し暑いためバテバテで登ってきてしまいました。

山頂は広い。

なんだかんだで20分もかからず、山頂についてしまいました。中々広いです。反対側からも登山口があって登ってくる人もいるかと思いましたがやっぱり他の登山者はおらず。寂しい…。

千曲市が山頂から見えます。

いや〜、山頂から景色は良いですよ。下から見ても山容がきれいに見えるわけですからここらも下界がよく見えるのは当たり前なんですね。短い登山ですがこういった景色を見るとホッとします。だから登山はやめられません。

この開けた景色にはひとつ感慨深いところがあります。なんと武田信玄上杉謙信が何度となく戦った川中島の合戦の場所、それがここなのです。う〜ん…、すごい…

昔からこの山が詠われています。

さて姨捨山と聞くと楢山節考のような老婆を捨ててしまうようなイメージがありますが、実はこの山、奈良時代より月や千曲川がきれいに見える名所として有名でたくさんの歌人たちに詠われています憧れの場所なんですね。標高も1,300m弱だし、それほどめだって何かがあるわけでもなく、何でだろうと言う感じですが、もしかしたらが本当にきれいなのかもしれません。

因みに姨捨山は冠着山という正式名があり、これも神代の逸話よりついた名で、この山のただものでない様子が窺い知れます。

帰りはおやきのお土産

登山終了後、長野の善光寺でも行こうかなと考えていましたが、既に3時を過ぎてしまって深夜帰宅では明日に響くと思い長野市はスルーしました。このまま松代、須坂を通り、大笹街道で菅平、嬬恋と帰宅していきます。

国道403号を進んでいくと長野市郊外にこのおやき専門店を見つけました。なんだか人気のお店のようです。

なんとお店の中で作っています。

店の奥でオネー様たちが一所懸命におやきを作っています。多分いろんな所に卸しているんじゃないでしょうか?このお店内でもおやきは食べられるようですし、他にも珍しい特産品があるようです。

9種類のおやきが楽しめます。

長野などでは名産品ですが、おやきって一体何?という方もいらっしゃることでしょう。

味のついた具を小麦粉で作った皮で巻き、饅頭のようにします。それを囲炉裏の炭の中に入れて温めます。今もそうしている人がいるかもしれませんが今はやっぱり電子レンジでチンです。これが美味しいんですよ。

種類は全部で9種類。「野沢菜」が一番ポピュラーで、他に味噌を入れた「こねつけ」、「ニラ」、「丸なす」、「そら豆」、「かぼちゃ」、「小倉あん」、「きのこミックス」、「やさいミックス」となり、保冷ボックスいっぱいに入るよう、全種類とおススメ品を合わせて12個をお土産に買って行きました。

また雨との追いかけっこ…

菅平から嬬恋村、そしてズーと進んで渋川とどんどん飛ばして帰っていきます。途中の菅平は楽しいワインディングでしたね。久々に走ったという感じです。

前橋からの伊勢崎新道からは小雨が降ったり降らなかったりとまた追いかけっこをしているようでした。追いつかれないように飛ばします。

しかし、橋を渡って利根川を越え、埼玉県に入った途端、豪雨に見舞われました。もう痛いほどの降り方ですよ。もしかしたら雹が降っていたのかも。橋の袂のコンビニに緊急避難します。暖かいコーヒーとカップラーメンを食べてしばしの休息。小降りになったところでモンベルのレインスーツに着替えて帰宅と相成りました。

走行距離、今回はとうとう400kmいっちゃいました。よく走りましたよ。久々のさすらいのマンデーツーリング、登山も含めて憂さを晴らすには最高のツーリングとなりました。

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