もう自分との戦いです。ここで家族の顔が脳裏に浮かびました。死んでなるものかと。自分を見失わなければ通れると思います。しかし油断するとマジで逝っちゃいますよ。目の前の切れ目が一番足場が不安定で狭いようです。勇気のある人はポンと跨いでみてください。私はかがんで通りました。
恐怖におののきながらここまで渡りましたが、意外に慣れてしまうものです。あまりにもここまで来たことで気分が良かったのか少しの間、昼寝をしました。また前日にボランティアで花の植え込み作業をしていて持病の腰痛が再発してしまったのですが、岩に蓄えられた太陽熱がとても腰に心地良く鳥のさえずりもあって最高の寝心地でした。その代わり、岩舟観音様の台座部分の空洞にミツバチが巣を作っているらしく、蜂に刺される→慌てて飛び起きる→崖から落ちる、といった最悪のパターンは頭から離れませんでした。
実はまだここは山頂ではありません。戻って更に登って大日如来様が奉ってある岩がそれになります。どうですこの岩。戻る方が厳しいように見えます。もちろんこのまま戻りましたが、やっぱりきつかったです。
見事な鎖場です。足場はしっかりしているし、低いのですがこの角度で、しかも滑ります。無理だと思ったら引き返す勇気は必要です。またここまで来るのに険しい方のコースを選んでしまったために滑って落ちかけました(汗)
どうです。これ以上の恐怖は無いんじゃないでしょうか。手すりがありますが、これがとても柔で頼ることができません。というかこの手すりどうやってつけたんだろう?これは子どもでは無理です。
大日如来様が,奉ってあるところが少し平なので座って反対側の景色を見てみました。画像では見えないですが武甲山がよく見えました。
これで目的を達成してゆっくりゆっくり落ち着いて下りていきました。平穏な生活を普段送っていますが、こういった恐怖に満ちた刺激もたまには良いものです。
せいねの湯と言います。吉田にできた新しい施設で泉質はナトリウム泉ということで、なんともヌルヌルとした良い温泉でした。かけ流しではありません。温泉施設はそれほど豪華ではないのですが休憩室がとても雰囲気があって気に入りました。ゆっくり昼寝することができます。料金は大人900円で少々高めですが浴衣とタオルとバスタオルが付きますのでなにも持たずに気軽に寄ることができます。