2008.5.26 小鹿野の般若山

先週に引き続きさすらってきました。今回は天気も良さそうなので朝早くから出て遠出でもよかったのですが、寝坊してしまいました。仕方なくあまり遠くなく、低山で面白そうなところへトレッキングに行こうとヤマケイの「埼玉県の山」をペラペラめくりながら探してみていると今まで危険度が高く子どもとは行けないかもと思っていた般若山があることに思い出しました。

ある程度の装備は必要です。

荷物がたくさん載るMP3ですが、さすがにトレッキングの用意となるとギュウギュウです。まず絶対必要なのは水分補給用の水筒、これは忘れてはいけません。過去(連合赤軍の話)これのためにいろいろとありましたし、水が無いのは体にきついです。

ということで万全に用意したつもりですがなんとストックを忘れています。MP3は長尺物も楽に入ってしまいます。因みに今回の般若山はストックがあると便利です。

早めの昼食、おおにし製麺

自分のエネルギー充填ということで江南のさぬきうどんの名店、「おおにし製麺」で早めの昼食にしました。まだ11時になったばかりですし、月曜日ですが結構な賑わいです。食するにあたり客にかなりの規制を強いるお店ではありますが皆さんその旨さに感銘を受けているのかお行儀良くそれに従っています。

ぶっ掛け(あつ・大)卵つき、てんぷら2点

今回もぶっ掛けです。他のお客さんは普通のかけが多いのですが、やっぱりこれですよ。もう一度食べ方をおさらいす ると、まず素早くレモンを取り出し大根おろしをてんぷらに移します。あったかいうちに卵をうどんにかけ、ぶっ掛け用のタレを2周り半くらいかけ、混ぜ合わ せます。これで出来上がり。てんぷらはレモンをかけ、大根おろしにタレをかけて丸かじりです。もう最高に美味しかったですよ。げそ天は柔らかくておススメ です。

追記ですが最近の原材料の高騰で30円アップのようです。それでも今回頼んだもので430円と非常に助かる金額となっております。

しかし、画像を見ると急いでいたのでどんぶりに箸を刺してしまいましたね。お行儀以前の問題です。反省。

皆野の有料道路は使わなくても…

月曜日は空いていますね、こういった観光地道路は。冒頭の画像もそうですが、もう夏の太陽でした。バイク、最高!今まで知らなかったのが悔やまれます(普免しかないくせに)

秩父の札所32番、法性寺

今回目的の般若山はlこの秩父巡礼のお寺が登山口になります。というか般若山がお寺の奥ノ院ということで一部なんです。さすがに歴史があるだけあってとても趣があります。

花浄土を抜けて本堂へ

門から階段を上って本堂に出ます。その途中はとても良く庭園が整備されていて花浄土となっています。これだけ整備するのは大変ですよね。本堂に上がると花浄土を維持するための寄付を募る募金箱(手前の小屋のようなもの)があります。300円ですが入山料として納めました。

古いものから…

境内を抜け、少し登ると観音堂があります。これは素晴らしい建物ですよ。岩をえぐったのか自然のままなのか、岩の中にそびえ立っています。

登山道はせまいところも…

登山客だけではなく、一般の参拝客も登りますが登り始めの登山道はえらい狭いです。一つ間違えたら谷に落ちます。落ち着いていけば大丈夫ですが…

岩も滑ります。

陰湿な登山道で石にコケも生えています。とても滑りやすいのでちゃんとした登山靴で登りたいものです。

最後は岩を削った階段があります。

手すりがありますがこの階段も滑ります。これを登れば山頂ですがここまで大体20分〜30分程度だと思います。非常に低い山ですから慌てずゆっくりと行きたいものです。

登ったらいきなりこれです。

下に真っ逆さまです。知り合いと行っても絶対に悪ふざけはいけません。一人でここまで来てしまうとダイレクトに恐怖か襲います。正直この時点で怖気ついてしまいました。

あの先端の岩舟観音まで行きます。

左右とも崖のように見えます。強いて言えばまだ右側に落ちた方が良いかも知れません。この岩は「お船」といいますが、この真ん中を通って先端に行きます。もちろん下を迂回して行けるのですが、ここまで来るとこのまま行ってみたくなります。

ここが一番の難所

もう自分との戦いです。ここで家族の顔が脳裏に浮かびました。死んでなるものかと。自分を見失わなければ通れると思います。しかし油断するとマジで逝っちゃいますよ。目の前の切れ目が一番足場が不安定で狭いようです。勇気のある人はポンと跨いでみてください。私はかがんで通りました。

意外と快適なお船。

恐怖におののきながらここまで渡りましたが、意外に慣れてしまうものです。あまりにもここまで来たことで気分が良かったのか少しの間、昼寝をしました。また前日にボランティアで花の植え込み作業をしていて持病の腰痛が再発してしまったのですが、岩に蓄えられた太陽熱がとても腰に心地良く鳥のさえずりもあって最高の寝心地でした。その代わり、岩舟観音様の台座部分の空洞にミツバチが巣を作っているらしく、蜂に刺される→慌てて飛び起きる→崖から落ちる、といった最悪のパターンは頭から離れませんでした。

さて戻ります…

実はまだここは山頂ではありません。戻って更に登って大日如来様が奉ってある岩がそれになります。どうですこの岩。戻る方が厳しいように見えます。もちろんこのまま戻りましたが、やっぱりきつかったです。

なんとこの岩が山頂のようです。

見事な鎖場です。足場はしっかりしているし、低いのですがこの角度で、しかも滑ります。無理だと思ったら引き返す勇気は必要です。またここまで来るのに険しい方のコースを選んでしまったために滑って落ちかけました(汗)

登ってみました。

どうです。これ以上の恐怖は無いんじゃないでしょうか。手すりがありますが、これがとても柔で頼ることができません。というかこの手すりどうやってつけたんだろう?これは子どもでは無理です。

山頂からの景色

大日如来様が,奉ってあるところが少し平なので座って反対側の景色を見てみました。画像では見えないですが武甲山がよく見えました

これで目的を達成してゆっくりゆっくり落ち着いて下りていきました。平穏な生活を普段送っていますが、こういった恐怖に満ちた刺激もたまには良いものです。

星音の湯で疲れを癒す

せいねの湯と言います。吉田にできた新しい施設で泉質はナトリウム泉ということで、なんともヌルヌルとした良い温泉でした。かけ流しではありません。温泉施設はそれほど豪華ではないのですが休憩室がとても雰囲気があって気に入りました。ゆっくり昼寝することができます。料金は大人900円で少々高めですが浴衣とタオルとバスタオルが付きますのでなにも持たずに気軽に寄ることができます。

龍勢会館に寄る

吉田の温泉の帰りに龍勢会館に寄りました。吉田は、正に秩父事件の起きた場所でそれを映画化したセットがここで見ることができます。映画の名は「草の乱」ということで全く知りませんでした。DVDが出ているのでしょうか?見てみたいものです。

家へのお土産はこんなもので…

秩父産のしめじと大豆、あと珍しいところで「ゆがき豆」というものを買ってきました。一体なんなんでしょう、この豆?大豆に似ていますが、ゆがきというのだから湯がくのでしょうか。簡単に調べてみるとなんと秩父の在来大豆のようです。なんとまあ珍しい。

天気が荒れないうちに帰宅

この画像は長瀞付近を走っている時にU20で撮ったものです。小さいのに中々の画像が撮れますね。予報では夕方近くににわか雨か雷雨があるということだったので素直に帰っていきました。もうそろそろ梅雨に入るとは思いますが天気が良い日はさすらってみたいものです。

しかし今回登った般若山、本当に恐ろしかったです。人間そんなには命を落とさないものだと思います。大げさかもしれませんがここには生と死が間近にある気がしました。人間は安心して生を営むように日々努力をしています。しかし一度死について考えることも必要だと思いました。直接的な死への恐怖を体験することや残される家族を考えればどんなに悩みがあっても自殺は思いとどまるんじゃないでしょうか。若い美人アナウンサーがそうなってしまいましたが、悩みがある人は是非登山でもしてみてください。女性でしたら私もお供します(爆

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