2008.5.19 ペンタックスと益子焼

お天気が不安定ですが実に1ヶ月ぶりにさすらってきました。さてどこにいこうか?といろいろとあれやこれやと悩みましたが普段使っているコーヒーカップがそろそろ休ませないとまずそうなので栃木は益子まで行ってきました。ついでに益子にあるペンタックスの工場内にある博物館にも月曜日休みという特権を生かして見学してきました。

まずは軽く洗車

うっかりしてバッテリーの電力を切らしてしまい前回はひどい目に遭いました。今はばっちり充電してありますので1発でエンジンもかかります。冬のシーズンオフにはバッテリーを外しておくこともわかり勉強になりました。今シーズンも色んなところに連れて行ってもらいたいものです。

国道4号線という名の高速道路?

いや〜、快適な道ですね。昨年福島に行くときに使いましたが昼間は更に快適です。仕事始めの月曜日でしたが意外に空いていました。わざわざ高速道路を使う気になりませんね。トラックも信じがたいスピードで走り抜けますが、いまだに携帯を片手にというドライバーの多いこと多いこと。そういうドライバーに限ってスピード違反お構い無しに暴走しています。免許あってのお仕事でしょうから後悔しないよう自重してもらいたいものです。自重のある車両に乗っているのだから…

真岡市街地は何かが足りない?

真岡市内に入りました。なんだか殺風景ではありませんか?何かが足りない。そう電線がありません。非常にすっきりしています。シャッターを閉めているお店も多いので余計にそう思えてしまいます。良かれと思っても逆効果ってあるんですね。本当に寂しい。後でわかったことですがイオンモール真岡が郊外のバイパス沿いにできたようです。この開発には相当な費用もかかっているでしょうから踏んだり蹴ったりなんじゃなかろうか。

でも駅は立派で夢があります。

真岡駅は有名です。なんとSLの形をしているんです。この画像は前の部分。真ん中の胴体が入り口でリアの運転室はビルのようになっています。非常に大きい建物でお金のかけ方が違いますよ。本当に走っている車両も細かい緑を基調にした市松模様でしゃれています。テツであれば一度は来てみたいところではないでしょうか。

真岡から益子へ。まずはペンタックス。

月曜日でトラックが異常に多いですが空いています。あっさりと益子に入りました。まずは今回の目的地のひとつペンタックス益子工場へ寄りました。ここには先にも書きましたがカメラ博物館があります。昔益子に来た時はまだ一般の人と同じ休日サイクルでしたのでここには寄れませんでした。どういうことかというと工場が休みであると博物館も休みとなります。この建物の3Fにあるので工員がうろうろした会社の中を気にせずに入っていきます。ちょっと異様な雰囲気です。

カメラ博物館はしゃれていますよ。

ペンタックスは産業スパイが簡単に入れそうですよ(汗)休館日が象徴しているように好んで観光客を迎えるというようなことはありません。しかし工場は年代を感じさせますがこの博物館はしゃれていますよ。初老(失礼!)、ロマンスグレーの小柄な小父様が案内してくれます。

古いものから…

カメラの歴史を最初から学ぶことができます。ワンフロアの狭い博物館ですが非常に内容が濃いです。大判、中判、蛇腹カメラと今では本当に物好きでないと持っていないようなものがたくさん置いてあります。また光学的に色んな発明をしてカメラを作った偉人の写真なんかもあります。

…新しいものまで

もちろん新しいものまでたくさんの有名どころが陳列してあります。いろいろと見て回りますがカメラの話題を振ると館長がいろいろと答えてくれます。そのうち段々と薀蓄(うんちく)合戦に(汗)。しかし知らない人同士が同じ趣味の話題で盛り上がれるというのはいいことですよ。意外にこちらの方が知っていたりすること(特に修理に関して)もありましたがわざと知らない振りをしてくれていたのかもしれません(汗)。私が今日最初で、もしかしたら最後かもしれない見学者なのかもしれませんが、非常に居心地のよい博物館です。因みにここは見学無料で産業スパイ防止のためか?名前と住所を記帳することになっています。

イタリアのカメラ、デュカティ

さて色々あるカメラの中で私が気に入ったものをいくつか紹介します。まずはイタリアの超小型カメラであるデュカティ。バイクと同じ名前となっています。実はカメラもバイクも同じ会社なんです。赤瀬川さんの書籍にも出てきましたがこちらは距離計がついていないタイプとなります。レンズの上にあるファインダ窓を見ると縦長です。これはハーフカメラということになります。珍しいですね。イタリアのカメラでハーフなんて…。しかし残念なことに35mmフィルムを使いますが現在のパトローネは使えませんので専用のパトローネを暗室で入れ替えないといけません。小ささには驚きと羨望に値しますがつくづくこの点が残念です。

大和光機のPAX(パックス)

私は機能満載で極限まで小さいものが大好きです。カメラは大きいのが使いやすくて好きだ(館長もその一人)という人もいますが私は譲れません(汗)。さてこのパックス、日本の小さいカメラメーカーのものです。なんと萩本欽一さん(欽ちゃん)のお父さんがもともとカメラ屋さんでなんだかんだでこのカメラに関わっているそうです。色々と館長が説明してくれましたが複雑すぎてポカァ〜ンとしてしまいました。とにかくそんな複雑な?機能が凝縮されて小さく収まり海外でスモールライカとしてもてはやされたパックスはとても格好いいです。ただ今となっては完全に動くものは少なくオーバーホールしなければ使えないカメラではあります。

うわさの頭脳?ズノーカメラ

珍しさでいえばこのカメラに勝るものは無いんじゃないでしょうか。わずか1年ほどしか作られなかったズノーカメラです。これも先進的な小さい会社が作り出した先進的なカメラでテレビ東京系列の「お宝鑑定団」では100万円に届いてしまったほどです。ただこちらも先進的だったゆえに故障が多かったらしくまともに動くカメラって無いんじゃないかということです。しかし珍しい…。これを見ることができただけでも収穫がありました。

豆のようなカメラ、ミゼットカメラ

戦後、海外向けのお土産用の豆カメラ、ミゼットカメラです。フィルムは14mmでもちろん今はありません。コレクターズアイテムですね。画像では小ささがわかりづらいかもしれませんが本当におもちゃと考える以上に小さいですよ。これで本当に写ったのでしょうか?一概には信じられません。しかし小さいながらもその時代の憧れのカメラを模写しているので欲しくて欲しくて仕方がありません。この画像の中にあるカメラもそうですがそれを入れるケースがまた良い感じですよ。

益子焼窯元共販センター

ペンタックス工場があまりにも居心地がよかったのですが次の目的、益子焼見学に行きました。ここは共販センターといって益子に窯を構えている窯元の作品が大体買えるようになっている施設となります。入り口には大きな狸のオブジェもありインパクトがありました。その狸の置物も名物らしくお起きのから小さいのまでたくさんあります。これは飲食店なんかに置いてある狸なんですね。しかし着いた途端結構激しい雨が…。

呼んでいる、餃子食べ放題…

もう2時近くになってしまいましたがまだ昼食をとっていません。ふとメインの建物を見るとあんな文字が…。他に食べるところもたくさんありますが一応確認しておこうというところで3Fに上がっていくと…うん?開いているの?

「はい!いらっしゃいませ!どうぞ、どうぞ!」と、オネー様

「…」と、私

「はい!開いてますよー、どうぞー!」

「はい…」

確かに開(空)いています。

日も日だし、時間も時間だからですよね。お客様は最終的には私だけ。料理も冷めている物もあれば温かい物も。そんにはまずくはありませんがそんなに旨いものでもありません。ちょっと我慢が必要です。この他、焼き立ての餃子が食べ放題となります。1,370円となります。カレーはなんだかとても美味しかったですよ。

益子で宇都宮の餃子が食べれますとな

揚げ餃子1人前焼餃子2人前。やっぱり美味しかったですよ。さすが宇都宮。揚げ餃子は昨年食べたものよりもいいかも。このようにドーンと一気に出てきます。やはりというかこれでもうお腹いっぱいになります。十分です。だからオネー様にもう追加しなくても大丈夫ですよとアナウンスしました。カレーが効いたのでしょうか?女性は食べ放題では損です。

全てを食べ切って早速お支払い。大きい札しかなかったのでいいですか?というと「まぁ、お金持ち!そうだ餃子のお土産もありますよ。どうですか?下では1000何百円(なんて言ったか聞き取れなかった)ここでは税込1,000円ですよ。」と。

「はい」と、私。長いものに思いっきり巻かれてその場を発ちました。バイクのことも見て、かっこいいーかっこいいーと言ってくれました(汗)。本当に誉め上手の商売上手なオネー様たち…。

たくさん作品があります。

さて益子に来た目的をおさらいしますが、普段使っているコーヒーカップ、できれば全く同じものを手にしたいと思って今回は出向きました。しかし、これだけの作品があっても全く見つかりません。この共販センターは全部で5〜6の建物があるようですがひとつ一つ洗っていきます。しかしたくさんあり過ぎるのと狭いことで何時引っ掛けて壊してしまうんじゃないかヒヤヒヤでした。

ちょっと違うけど…

私のは真ん中右側。大き目のカップに足が3つついているものです。これが良いんですよ。画像ではわかりませんが取手が大きく下に垂れ下がったタイプになっています。ここが私が使っているものと違うところでもっと取手が小ぶりでバランスがいいんですが無いのはしょうがないのでこれで我慢しました。

ついでに相方にも左側のものを買いました。どちらも1,000円程度です。気に入ったものがその程度で買えるのですから安いものです。しかし、このカップ、夫婦の体型そのまんまだったりして…

因みに今回のカップのようなこげ茶で少しザラザラ感のあるものは荒土(あらど)という生地だそうで、他にも様々なタイプがありますが私はこのタイプが好きです。いかにも益子焼きという感じがします。

ここだけ!大塚はにわ店

益子は区画整理を10年前に大々的にやったということでとてもきれいなお店がたくさんあります。その中でも異色なのがここ、大塚はにわ店。軒先にたくさんの埴輪が飾られています。共販センターで子どもたちに子供騙しみたいなお土産を買っただけだったのでここにも寄りました。

これも子供騙しと言われれば…

確かにその通りですが、娘には手がちぐはぐの埴輪、息子には黒色の土偶を。なかなかよくできてますよ。

お店のオネー様もなかなか愛想がよく、色んな話しをしました。丁度私は古墳時代、関東最大の埴輪の製造基地だった場所の近くに住んでいるのですが、それを模写しているものもありました。行田の埼玉古墳群の近くの土産物屋にも卸しているそうで、なんだか親近感があります。

しかし、最近の不景気で陶器市以外はさっぱり売れないそうで財布の閉まり具合は相当なもののようです。経済って回っているものでどこかで止まってしまってはどうしようもありません。…といっても私がそんなに持っているわけではないのですが少しでも流れるように意識しないといけません。

益子のメイン通りも区画整理できれい

本当にきれいですよ。観光地だと威張っても十分通じます。丁度坂になってますが車をどこかに止めて散歩しながらお気に入りの陶器を探すのも良いかも知れません。おしゃれな食べ物屋さんもあり、飽きないのですが、如何せん人の通りが少ない!寂しい!休日はさぞ賑やかなんでしょうけど大塚はにわ店のオネー様が「この区画整理をしたためにものすごい税金を取られるようになって、きれいな建物で仕事ができて良かったわねと言われるんだけれどもとんでもないのよ」ということだそうです。ホント、大変そうです。

そのまま帰りました。

今回のさすらいもバイクやら見学やら買い物やら目的を果たし、満足!満足!でご帰宅です。そのままどこも寄らずに国道4号高速線で無事帰ってきました。益子で雨に遭いましたがその後は大きな崩れも無く快適でした。

帰った勢いそのまんまでパソコンをつけ、さすらいHPを更新しようと思ったら、なんとタニシさんに第2子という朗報が!しかも長女ということでなんだか嬉しかったですね。うちの場合、下の子の時、どうしても男の子が欲しかったので1年以上かけ、血の滲む思いをしました。男の子と分かった時、表現しがたいほどの嬉しさで、のた打ち回ったことをよく覚えています(汗)。どちらが生まれても幸せなことに代わりがあるわけではないのですが自分の時と重ね合わせてしまいましたね。因みにその産み分けの内容ですが、よくネットでもそういったサイトはあると思いますが、もう徹底的にやりましたよ(ネットはその時は無かったですが)。白身魚を食べたりとか、???を我慢したりとか、グロいことが多いので書けませんが…。しかし、タニシさんは別に産み分けしたわけではなさそうですね…(汗)

さて、うちの子どもたちに今回のお土産、渡しましたが喜んでくれましたよ、多分。そろそろ子供騙しは通じなくなりそうですが、いつまでも仲良く子どもとは接していきたいものです。

inserted by FC2 system