2008.4.21 桐生、吾妻山登山

他のプントオーナーの山菜の話題で無性に登山がしたくなり、近場の未踏峰(大げさですが)の桐生市は吾妻山(あずまやま)481Mに登ってきました。午前中は愚つついたお天気でしたがお昼近くには晴れ間も見え、気温もグングン上昇する最高の天気に恵まれました。

国道17号、熊谷バイパスは菜の花通り

なんだかんだでなんと出発は午前11時30分。普通登山というのは明け方くらいには準備を整え、出発しますが、標高が低いのでなんだかなめてかかっています
今週もさすらいのツーリング&登山ということでMP3で出かけましたが途中のバイパスはズーっと菜の花で埋まってました。よくこれだけ咲き乱れているなと感心してしまいました。

吾妻公園駐車場

桐生は城下町であり、碁盤の目のようになっていて絶対に迷います。ましてやナビになれた方がそれ無しで行動しようものなら大変なことに…。私もやっとここまで辿り着きました。目標としては桐生ヶ岡遊園地に向かえば大丈夫です。しかし、その遊園地というのはたしか息子が1〜2歳くらいに行っただけですっかり忘れていました。その頃ラジオフライヤーというアメリカンなカーゴ(荷車)を乳母車のように改造してガタゴトと転がしていたら併設の動物園のライオンが美味しそうな餌を持ってきたと思って異様に興奮をしていたのを思い出します。周りのお客さんの冷たい視線耐え切れない空気感は今も忘れません(汗

今回は寄りませんが吾妻公園

日本庭園風でいいところです。こんなところが家の近くにあって年をとってゆっくりと散歩なんかしたら最高でしょう。また近くには曹洞宗のものすごい立派なお寺があり、そこでは禅道場をやっているそうです。曹洞宗といえば福井は永平寺ですが私もそこで少し禅をかじったことがあります。とても素晴らしい体験でしたね。

なんとこんな時間に…

登山開始です。登山ガイドでは登りで1時間、村松峠を回って下山するとそれでやっぱり1時間程度と駐車場に戻るには4時半頃でしょうね。この時間を見て改めてどうしようかと思いましたが同じように登ろうとしている人が何人もいます。ここで退くことは恥です。

つつじが見事です。

真っ赤なつつじが咲き乱れています。時期的には今が見頃みたいです。他にもアヤメかカキツバタのような青い花を咲かせたものもありました。山の植物は下界のものとはちょっと違うようなのではっきりした名前は分かりませんね。

男坂と女坂があります。

緩やかな道をトレックしていくと突然こんな看板が出てきて急登が始まります。私はもちろん男なので男坂に。しかし結構きついですよ。標高があまりない分、調子が出るまで時間がかかります。

トンビ岩で一休み

急登が終わるとトンビ岩という休憩ポイントに出ます。ここでは皆さん一息つきますが通る人通る人ほとんどが知り合いのようです。この吾妻山、地元では市民のトレーニング場のようで画像に写っているおじさんはふもとに住んでいて毎日登っているそうです。すごいですね。

これは何の花でしょう。

途中、こんな花も見つけました。すごく可愛くてきれいでした。心まで癒されます。…と油断しているとなんと急にが出てきたりもします。蛇、苦手なんですよね。そんなに大きくなかったのですがシャッターチャンスもなく怖気づいてしまいました(汗

更に男坂と女坂

ここの急登を過ぎれば山頂になります。こちらももちろん男坂へ。この辺りに来るともう本当にバテバテ。私よりずっとお年を召した方とあまりペースが変わりません。

山頂到着

意外に広い山頂です。景色は最初の画像のように桐生の街並が見渡せます。東に足利の山々、南には秩父連山、空気が澄んでいれば遠くに都心のビルや富士山まで見えるそうです。

今日は暑い!

来る人のほとんどが「今日は暑いですね」という言葉を交わします。今日は20℃を軽く越える気温になりました。山頂の木陰の椅子に仰向けになっていると日々の喧騒も忘れさせてくれます。至福の時間とはこのことなんでしょうね。

鳴神山方面に向かいます。

トレーニングでこの山を使っている人のほとんどは来た道を戻ります。私はガイドにあるように村松峠に下りていきます。

人気のない素晴らしいトレッキングコース

誰か来るかなと思いましたが誰一人来る人がいません。静かです。あまり単独行はしないのですが独占感と孤独感が入れ乱れで癒されるようで落ち着きません(汗)しかしこのコースは良いコースだと思いました。

ひっそりとした村松峠

途中、女吾妻というピークがありましたが景観も全く無く、そこからどんどん下りて行くと峠の分岐に着きます。真っ直ぐ行くと鳴神山に行きます。所要時間は約3時間強らしいです。案外行く人もいるんでしょうね。ちょっと私には厳しいかな。今回はここから下界に下りていきますから右に曲がります

心細い杉林

誰も通らない理由が分かりました(汗) あの快適なトレッキングコースが嘘のような鬱蒼とした杉林に入ってしまいました。杉林ってなんだか生命観に乏しいというかあまり好きじゃないんですよね。

山菜発見

心細く足元を確認しながら下って来るとなんとソテツの若い芽である通称コゴミを発見。これは美味しいですよ。そういえば細い川が流れているし杉林だしということでこういうところにはこういった山菜があるものなんですね。またあまり陽が当たりませんから育たないコゴミは茶色になって枯れてしまいます。クサソテツはたくさんありますがそんな茶色いのばっかりでした。目を皿のようにしてやっとこういった青々として柔らかそうなものを探して少し山から分けてもらいました。人気が無いのが功を奏した結果です。

登山は登るコースと下りるコースをなるべく…

分けたいものです。やっと人家が見えるようになり安心しているとこういったアメ車の残骸?を発見できました。何ですかね、この車?すべてのタイヤがパンクしてしまい、動かすには相当覚悟が必要ですがなんだかもったいないです。昔、所さんの深夜番組でこんなのを自慢したい人が出る番組がありましたが今はそんな時代ではなくなってしまいました。寂しい限りです。

理想の家はこんな感じ

途中こんなお家もありました。おばあさんが一生懸命草取りをしていましたが、そんなセクシーな格好を撮ってしまってすみません(汗)広い庭に南イタリア(行ったことありませんが)風の白い壁のオレンジ屋根。手前に趣味の?ログハウスがあって蔦が絡まり、庭の真ん中には果実がなりそうな木がある、みたいな。ガーデニングにも相当凝っていて既製品は一切使ってないのは好ポイントです。家をよく見ると下の階の手前が洋風土間のようになっていてそんなところで軽く食事でもするのでしょうか。全く素晴らしいお家です。

春の息吹をいただく

そんな家を見た後に家に帰ると幻滅しますが食事だけは今日の収穫で良い感じです。コゴミはまず塩茹でして軽くアクを抜きます。あまり茹でてしまうとこごみ自体の味がなくなってしまいますし、軽すぎるとえぐ過ぎてあまり美味しくありません。私の味付けは軽く茹でた後、マヨネーズと味ポンで和え、すりゴマをかけます。この味ポンが肝でえぐさをかなり抑えてくれますよ。その他、いただいたカンカイを七味唐辛子マヨネーズで食べ、夕食には必ずいただくメカブ+納豆+豆腐+すりゴマの3点となります。最近またまた太ってきたので夕飯はご飯を食べないようにしていこうと考えています。ま、きっちりと焼酎は飲んでしまいますが…。

ということで久々に登山してみましたが登るときの苦しさはほんの一瞬で楽しいことばかりですね。もっともっと普段から訓練して今シーズンもいくつかの(私の中の)未踏峰の山も狙ってみたいと思います。

inserted by FC2 system