2007.11.5 秋の紅葉3rd、奥武蔵グリーンライン、三峰神社

バイク乗りの間で面白いコースはどこ?という問いに必ず出てくる奥武蔵グリーンライン。今までその存在が気になっていたのですが今回はその面白さを堪能しようと秋の紅葉第三弾としてさすらいのマンデーツーリングに出かけてみました。出発は上の画像の鎌北湖。人工湖でヘラブナ釣りのメッカのようです。良く来るところですが奥武蔵グリーンラインはこの奥に足を延ばすコースとなっています。

鎌北湖の廃墟ホテル

奥武蔵グリーンラインの反対の道の突き当りには廃墟と化した宿泊施設があります。もうかなり昔につぶれたようですが、私が若かりし頃、営業していてまあまあ賑わっていた記憶があります。ここも廃墟マニアの餌食になっているのでしょうか?一人では入る勇気はありません。

快適なワインディングロード

いよいよ奥武蔵グリーンラインを走ります。車では狭くて怖い思いをしそうですが、バイクにはちょうど良い道幅になっていて急な上りや下りもなく非力なバイクでも十分に楽しめるコースとなっています。また血眼になって走ってもゆっくり景色を眺めながら走っても楽しさは変わらないような気がします。今日はさらに月曜日とあって非常に空いていて快適この上無しです。全く素晴らしい道です。

登山をするのも楽しいコース

この辺りはハイカーも多く、黒山三滝、顔振峠、関八州見晴台など気軽に登れる山や名所がたくさんあります。またグリーンラインの途中にもこのようにハーケンや鎖が打ち込まれた岩があったりと登りはしませんでしたがなんだか楽しそうなところもあります。自然も素晴らしくチョロチョロっとリスがバイクの前を走り抜けたりもしました

このコースの西側には飯能から秩父に抜ける国道299号線も走っていてそちらには伊豆ヶ岳、正丸峠があり素人でも楽しめる岩場もあったりします。

迷いやすい道に気をつけろ

ガイドブックでは道に迷いやすいという記述を良く見つけるのですがやはりその通りでいくつもの分岐があります。分かりやすいのは「県民の森」という目印を目指していけばいいのですがそれでも迷ってしまう人はいることでしょう。また途中から県民の森ではなく白石峠に向かわねばいけないとこともあり少々厄介です。初めての人は落ち着いていきましょう。

生憎のお天気とみそおでん

今日は夕方より雨という予報でまだ午前中といえども雲はその準備にかかっているようです。全く景色を望めません。さぞかし快晴の日には素晴らしい眺めを堪能できることなんでしょう。

このMP3を止めている駐車場は峠の茶屋で山椒入りのみそおでんが有名らしいです。あまりにも天気が悪くて食べるという意識が全くなかった…ちょっと後悔です。食べたかった(汗)

白石峠から定峰峠

奥武蔵グリーンラインにはたくさんの峠があります。顔振峠→傘杉峠→儀峠→飯盛峠→刈場坂峠→大野峠→白石峠と、もしかしたら他にもあるかもしれません。その白石峠では更に上に上がると堂平山の天体観測所があります。下がれば東秩父村から秩父へ抜ける定峰峠とぶつかります。

定峰峠は変わった!

道が舗装され嘘のように良く整備されています。まるで「走り屋さん、どうぞ走ってみてください」とでも言いたそうな感じです。実際走りやすく危険な箇所がひとつもありません。

定峰峠から望む秩父市街、コース終盤

雲がいつのまにか薄れ、秩父市街が覗けました。もう少しで奥武蔵グリーンラインは終わりですがとても良いコースでした。皆さんから好評なのが分かります。私としても気軽に走ることのできるコースの定番としてこれからも走って行きたいと思います。

秩父市内、そば屋さんの無人販売所

秩父市外を抜け、三峰神社まで行こうと思います。途中カインズホームの反対側にそば屋さん(今日はお休みでした)が営んでいる無人販売所がありましたのでお土産を買おうと思います。

お土産その1、秩父名物大きなしいたけ

スーパーでは絶対に売っていない笠の大きいしいたけがめいいっぱい入ったものが売っていました。昔、定峰峠に入る前の民家の軒先で売っていましたが、このしいたけをいただけるのはもう十何年ぶりでしょうか。笠は大きいんですが肉厚が薄めで焼いても煮ても本当に美味しいんですよね。正直な話、マツタケを越える美味しさなんです。それがなんと一袋100円ですよ。3ついただきました。もしかしてもっと必要かと思い、帰りもこの前を通りましたが既に売切れてしまいました。そう言えばちょうどしいたけを並べに来た時に私は通りかかったのですが地元の人が待っていたのでしょうか?次から次へとお客さんが来ていました。もうこんなチャンスはないか!?

三峰神社には仄暗いトンネルを片側通行で

秩父湖ダムのところで片側通行になります。これが結構待つんですよね。三峰神社にはこれももう15年ぶりくらいですが不便さは全く変わらないようです。

山が燃えるようでした。

天気が悪く霞がかったようですが山は燃えるような紅葉でした。これだけ赤いということは広葉樹が多いということで人の手が入っていないところも多いということです。またこの辺りは日本オオカミの目撃例がつい最近まであったところでそれだけ深山ということでもあります。

三峰神社へのコースもとても面白く埼玉もなかなか捨てたもんじゃないという気がしてきました。道も空いていてきれいでした。

三峰神社は狛犬ではなくオオカミです。

神社の両脇を守るのは狛犬ではなくオオカミになっています。同じ境内に三峰博物館という施設があるのですがそこには日本オオカミの毛皮や資料などが展示されています。残念ながら月曜日は休館のようで入ることができませんでしたがチャンスがあれば見てみたいです。しかし、博物館というのはどうして月曜日定休なんでしょうか!?

煌びやかな本殿でお参り

言わずと知れた名刹である三峰神社。有名な企業からの寄進も多く本殿やその他の建物も実に煌びやかで豪華なものになっています。東京からも意外に近く、それでいて霊験あらたかでということで一度参られれば間違いなく心洗われることでしょう。

おみやげその2、三峰神社のお守り

さて、また娘にプレゼントです。もちろん今回もお守り。ピンク地に赤文字でなんだかとってもかわいいんですよ。娘も大喜びでした。娘にはここの神社をはじめ八百万の神が守ってくれていると信じております。ガンバレ!

ここで購入時のエピソードですが、お守りを買おうと思い、神職の方にこれを渡そうとしたら、なんとポロリと手から落としてしまいました。手がかじかんでいたんでしょうか。あまり気にしないでいたのですが神職からお守りを渡された時に「お大事に」と言われたのでどうしても気になって後で戻って新しいものに交換してもらいました。もちろん快く交換に応じてくれたのですが、こういった場所では縁起を担ぐというのは当たり前のことですよね。

境内の酒屋の販売員さん

境内にはお土産も売っています。気になったお酒販売のお店にポっと入ったのですが、ここの女性店員の方、親切で良い人です。秩父訛り?で人懐っこくて非常に癒されました。またどのお酒が美味しいかそっと聞けばやはりそっと教えてくれます。もし三峰神社に行ったらここでお土産を買ってみてください。お酒類もとてもリーズナブルで大当たりでした。

お土産その3、ワイン(相方用)に焼酎(自分用)

おススメのワインが源作印ワイン、1,050円。焼酎がオオカミの足音、1,050円。とてもリーズナブルです。どちらも有名地元蔵元武甲酒造製でなんと三峰神社限定商品。ここでしか買えないようです。ワインのお味はとても豊かで万人に受けそうな感じです。デキャンタをすれば更に味わい深くなりますよ。焼酎は麦ではなく米焼酎で、中に金箔が踊っています。とてもゴージャスな感じ。味は日本酒と焼酎のあいのこのようで重みがあって旨いですよ。ネーミングといい、素晴らしいお酒です。

境内の大正屋で新そばをいただく

今の時期は新そばに限ります。しかもそば本来の味が楽しめるもりそばがやっぱりいいですよね。お味ですがやはり旨いですよ。他のものが食べられなくなってしまいます。朝食だけしか食べていないのでペロッといちゃいました。

5時過ぎ、無事帰宅

三峰神社からその後は、まず温泉に入ろうと気になっていた柴原温泉に向かったのですが既に日帰り入浴は時間外になって入れず、秩父の道の駅で秩父の美味しい水を飲んで帰ってきました。走行距離は231km。もう紅葉を満喫しまくりでした。思い残すこともないでしょう。総走行距離も2700km弱となっているので次にツーリングを終えたらそろそろオイル交換でしょうか。その後は寒くなって乗らなくなったりするかもしれませんね。

今年になって妻子持ちのさすらいツーリングを始めましたがホント新しい世界が開けましたね。バイクも若いと思っているうちにしか乗れるもんではないですよ。いい年になっても乗っているのは余程好きな人だと思います。どうしても体の芯まで冷えますから。しかしこの人馬一体という感覚は体験しないでいるのはもったいないんですね。恐怖感もありますが、それを超える爽快感は何事にも変え難いものです。

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