2007.8.12〜14 群馬県、四阿山(あずまやさん)登山

子どもとのふれあいというのは積極的にしなければ後々後悔することになると常々思っている。夏休みということで私の都合さえつけばであるが今回はなんと息子と二人っきりで旅に出ることを計画立てた。

さてどこにしようかと詮索していると群馬の西側、軽井沢や万座方面には好き好んで出かけていないということに気づいた。まさに落とし穴

ということでその方面へいつものように登山ということだが、当初考えていた白砂山(2139m)は距離も高低差もあり、16日からのバスケ合宿に支障きたす恐れがあった。

そんなことを考慮してもっと西側、四阿山(2354m)というすばらしい山があることを発見。標高はより高いがゴンドラ使用の御気楽極楽登山ということで風景を楽しむトレッキングを堪能できるのではないかとウキウキしながら出発の夜を待った。

12日、PM9:12、2人だけの装備、そして出発。

二人だけの装備ということで嵩張らず軽量な折りたたみのチェアとテーブル、寝るときに使うマットとシェラフ2つずつがまず基本。夜過ごすのに大型ランタンとテーブルランタン。料理は豪勢なものは作らずレトルト中心といことでカセットコンロメスティンに登山でも使えるミニトランギア。ランタン2つとカセットコンロは鍋で使うまさにカセット式のもの。燃料をそろえるということはこれも基本です。

今回の買出しも夜遅くまで開いているスーパーで済ませました。

13日、AM6:00、長野原総合運動公園で起床

さてここまで来て朝を迎えたことを書き込むと相当長くなるので概略だけ書くと、ナビの指示通り、高崎から先は今まで通ったことのない道を抜け、細い寂しい峠道をひたすら走り、燃料が半分の状態で出発してしまったことが心配になりストレスとなる。泊まっても大丈夫なところを探すも全く見つからず結局は泊まれるというところよりも止まれるところということで暗闇の中のこの場所に車を止めて泊まった。もうボロボロの状態で後ろで寝ている息子の隣に倒れ込んだ。就寝時間は真夜中の午前1時過ぎ

AM6:34 ちゃんと朝食を摂る

どんなことがあっても登山前には朝食をちゃんと摂ります。このとき食欲がなければその登山は中止。そしてメニューはいつものうどん。メスティンで直接ゆでて今回は作ります。オーバー画像のように小さい容器ですが何度もよそって食べます。この容器、100円ショップのものでカップが5つもついてコンパクトになります。かなり使える代物ですよ。それでうどんのお味ですがもう最高に美味しかったです。元気が出ました。

AM7:44、パルコール嬬恋

ガソリンが乏しくなりどこか開いているスタンドを探すも見つからず近くのコンビニに待機していると7時にちょうどに開店。ホント気が気でなかった。心配事が消え、早速ゴンドラ基地のあるスキーで有名なパルコール嬬恋に向かう。もう天気は最高。到着するとあまりのも気持ちがいいので息子は駐車場に寝転ぶ。ちょっとエーッと思ってしまった(汗)…分かる気はするが…。

ゴンドラは8時より運行。登山客はぼちぼちといったところ。ゴンドラからは既にすばらしい景色が伺えます。それであっという間に山麓駅に到着します。

AM8:28、登山開始

すばらしい天気に恵まれ登山を開始します。まずは平坦でよく整備された道を進み、オーバー画像のような熊笹を割ってできた道が続きます。この道は木が生い茂っているために朝方は湿気て少しグチャグチャですが全く問題なし、しかし、足を踏み込む度に小さいハエが湧き上がり、それを狙っているトンボがまた湧き上がるという騒がしい道です。アブやブヨもいて追っ払うのが厄介でした。

あまりにも道がぬかるんでいるところではダウン画像のように木道が出てきます。これが歩きやすい!しかもスキー場がベースということで2000mを超えていても携帯電話がつながります。2000m超えたところからモーニングコールです(クリック画像)

AM10:18、そして登頂

山麓駅から頂上まで片道4km。殆ど高低差もなく、標高を稼ぐのは画像のような小さいピークだけです。その頂上に向かう小さいピークには鎖場(ダウン画像)があります。初心者級で全くこれも問題なし。ただトレッキングシューズをはいていない人もいて不安の声をあげていました。簡単でいいですからちゃんとした装備というのは必要ですよ。

ということで登頂に成功しました。少しあっけなかったです。頂上はそれほど広くなくくつろげる場所も少ないですが早めに来たので空いていました。

AM10:20、素晴し過ぎる景色

登頂前から素晴らしい景色が堪能できたのですが登頂すると更にその全貌が迫って見えてきます。画像はそれぞれ根子岳方面、バラキ湖、草津白根山方面、田代湖、浅間山方面となります。画像で見るのも綺麗ですが実際に見るともっとすごいですよ。まさに感動的。

頂上を見渡すと小さい子どももいます。途中赤ちゃんを抱えて登ってくる人もいるくらいでここからトレッキングを始めてしまったらもう病み付きになるんじゃないでしょうか。

AM10:45、早めの昼食、そして下山

頂上で景色を眺める他に楽しみといえばやはり食事。アルコールバーナーのミニトランギアでラーメンを作ります。燃料用アルコールを入れて火をつけ煮るだけ。簡単にできます。あまりにも簡単で美味しかったのでその模様を画像で残すことをしませんでした(汗)

それとこれも定番の魚肉ソーセージ。なんで頂上で食べるとこんなに美味しいのでしょうか?これは経験しないと分からないことですが…。

ということで頂上もいつの間にかオーバー画像のように混んできましたのでそろそろ下山にかかります。そして折り始めた途端に雲行きが怪しくなってきました。雨に降られることはなかったのですがこの分だと頂上は雲に覆われていることでしょう。いつもながらについています。

PM3:15、尻焼温泉

簡単な登山でしたがやはり体を癒そうということでちょっと離れていますが尻焼温泉に行きました。ここは川の殆どがなんと温泉になっています。このように老若男女、水着を着て楽しんでします。中には何も隠さずフリフリしながら入る男性もいますが…。確かに気持ちよさそうです(汗)こういう人はわざと若い女性の前に出てきますが端から見ているとみっともないですね。

子どもにしたらもうここは天国。こんな感じで飛び込んだり(オーバー)、くるっと回りながらとか(ダウン)、もぐってみたりとか(クリック)、もういつまでも遊んでいます。

大人としたらここはアブやブヨがたくさんいてかなり痒い思いをします。何度も何度も叩き潰すのですがいくらでも出てきます。今回の旅のサブタイトルとして「アブヨとの戦い」とつけたくなるほどどの場所に行ってもこいつらに悩まされました。

この尻焼温泉、この川で遊ぶだけの人はちょっと距離がある村営の駐車場に止めます。昔は駐車場で車中泊して何度もお風呂に入る人がいたようですが今はゲートができ、テントや火を使うことを禁止した看板もあってかなり管理されているようです。という私も今日はここで泊まることを考えていたのですがこれじゃのんびりとはできそうにないということで川風呂を堪能したらさっさとここを去りました。

PM7:32、道の駅みょうぎで車中泊

尻焼温泉の六合村に道の駅があるのですがここは狭くパス。地図で明日遊ぶ予定の方向に道の駅がないかと探すとかなり遠いですが軽井沢を抜けて妙義まで行くことに決めました。それでその途中の軽井沢、さすがに日本有数の避暑地ということで素敵な別荘やお店などがあり、これから極貧車中泊をする者にとってはちょっとミジメになる地域ではあります。将来ここに別荘が欲しいなぁ〜。

日も暮れてやっと道の駅「みょうぎ」に着きました。結構空いていますし、同じく車中泊をする人もぼちぼちと集まってきているようです。どこの場所がいいかと探していると照明のあるところが開いていたのでここに陣取りました。ちょっと周りを見渡すとなんと旧車会といってネットでかなり盛り上がっている旧日本車のバイクをヤンキー仕様にしてオフ会などを行っている団体がいました。失礼があってはいけないので画像には収めませんでしたがパーツ一つ一つを自慢げに見せ合っています。スタイルはまさに昔のヤンキー!しかし、現在はあまり下手なことができない社会ですからエンジンに火を入れて爆音を響かせますがすぐに止めてしまいます。まるでプントのオフ会のようです。なんだかマナーもよく昔を懐かしんでいるようでした。

さてZIFERFIAMMA(サイドオーニング)も開き、火も灯したので夕食とします。まずご飯を炊いてその上で重石をしながらレトルトのカレー&ハヤシを暖めます(オーバー)。いろいろとやっていますがこれがベスト。このメスティンでご飯を炊くとまずは失敗しません。このように(ダウン)オイシーいカレーが出来上がります。その他はやはり焼肉。焼いたお肉とエノキダケをキャベツに巻いて食べます。これが最高。簡単手軽で満足します。それでこの焼いている鉄板、小さいですがこれも100円ショップで見つけたもの。値段は315円ですが作りはよくその値段には見えません。

食事も終わり、就寝に入ります。10時には寝始めました。しかし群馬でも南の方なので少し暑いです。ルーフテントをすべて網戸状態にして下にゴザがついたマットを敷いて何もかけずに寝ました。このマット、もう売られていないサウスフィールド製で夏はこれに限ります。

14日、AM7:04、起床、妙義山は雲の中

夜中、やはりここは道の駅ということで旧車会ではなく本当のヤンキーが何台かやってきて眠りを妨げます。また非常識にもエンジンをかけたままエアコンをかけて寝ている方がいるようでそのエンジンのうなる音でまた眠りを妨げられてしまいました。困ったものです。環境にも車にもその行為は最悪ですよ。

こんなことはいつものことでそれでも朝はやってきます。まあ9時間近く寝たのでよく寝たほうですよね(爆)妙義山が雲に隠れていますがどっしりとしたまた奇妙な山容は確認できます。

息子を起こして食事の準備をしているとなんとラジオ体操の音楽が!近所の子どもたちがこの道の駅で体操を始めています。すると車中泊をしている方々もいっしょにラジオ体操を。ということで私もお仲間に入れていただきました。なんだかラジオ体操というのはひとつになれるものがありますねw

(ダウン画像)今日の朝食は乾燥した果物がたくさん入ったフレークのようなもの。ココナッツ風味が最高です。牛乳は昨日買っておいた嬬恋産の牛乳。お手軽で美味しいということでこれも定番です。

(クリック画像)さて簡単なごみの出ない料理を心がけましたがいくらかは出ます。そういったごみは後ろのモノ入れに入れて持ち帰ります。

お土産、御巣鷹山、浜平温泉

今回のお土産はこれも道の駅「下仁田」で買った名物のこんにゃく2種。息子はなんとコンニャクの苗。本当に育つのでしょうか?

帰りは下仁田、上野村、神流湖のルートということになります。途中「浜平温泉しおじの湯」に行こうと思ったのですが迷ってしまいなんと御巣鷹山まで来てしまいました。ご存知の通り日本史上最悪の惨事、日航機墜落事故の現場です。非常に陰湿なトンネルをいくつも通っていくところです。ダウン画像は途中にある上野ダムです。

迷うというのも旅ということでやっと温泉に着きました。ここはきれいな施設です。泉質も良いですし置いてある炭シャンプーがまた気持ちよくてGOODです。しかし帰り際、とんでもないことが起こりました。

なんと息子のランニングシャツとパンツが盗まれました。楽しいたびもこんなことがあると一気に嫌なものに変わります。なんだか盗まれることがよくあるようで地元の人はわざわざ狭いコインロッカーに服を入れていました。ここによるときは注意が必要です。のどかなところなので本当に残念です

関東最大の鍾乳洞「不二洞」

嫌なこともありますが浜平温泉でこの鍾乳洞の割引チケットをゲット。100円引きになります。ここにたどり着くには細く急な道をひたすら上がっていきます。

売店でチケットを購入し、いざ鍾乳洞の中へ。オーバー画像のように一直線で最初から驚かされます。いや〜、それにしても涼しすぎます

階段を上っていろいろと見ていきますがそんなに最大というほど距離はないようです。もしかしたらコース的には秩父の橋立鍾乳洞の方が長いような…。最後のクリック画像のところですがこの穴からなんとかわいいコウモリがちょこちょこ出てきます。シャッタースピードが遅いのでうまく撮れませんがここが最大の見せ場かもしれません(爆

そして、スカイブリッジ

不二洞の後は反対側にあるスカイブリッジという225mもあるつり橋。なかなかの長さです。ここを通るのになんと100円かかります。ま、いいでしょう。渡りだすとやはりでかい。まるで空中浮遊です。

息子がおなかが空いたということで反対側の施設「まほーばの森」カレー(500円)を頼みました。というかカレーしかない?ということで昨日の夕飯に食べたのですが席についてしまったので致し方ありません。しかし、来たカレー、初めて見ました、「具なしカレー」。味はまあまあですがやっぱり具なしカレー。上野村の威信をかけた施設なのに残念でした。

といっても橋は見事で定時にシャボン玉が自動的に噴出する演出があります。子どもたちは大喜びです。

PM3:53、無事帰宅、総括

ということで初めての試み、息子と二人で2泊車内に泊まり旅しました。最初に行った四阿山がかすむほど長い旅のように感じます。息子ももっと大きくなればこういったことはできませんから良い思い出となったのではないでしょうか?しかしこっち戻ってくるといてもたってもいられないほど暑い!いかに山は涼しいかですよね。夏は山に限る!

さて夏休みが終わればまたさすらいの一人旅となることでしょう。私としても今回の旅は良い思い出となりました。

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