2007.7.21〜23 上州武尊山登山、宝川温泉

我が家の夏の旅行として、昨年から始めた登山に行くことになった。今年はまだ埼玉の小さい山に一回と両神山にしか登っていない。昨年は谷川岳、日光白根山をはじめ、忙しいながらも12座の山行に行くことができた。準備不足もあるが今回は泊りがけでの旅行ということでなぜか簡単に考えていた感がある。しかし、群馬とはいえ、2000mを超す山はそう甘いものではなかった。

今回のスケジュールとしては21日夜出発、水上の道の駅にてルーフテントによる車中泊、22日早朝より武尊山登山、夕方より宝川温泉宿泊、23日帰宅ということで進めた。

21日PM9:25、いざスタート

今回登山するにあたり、天気がとにかく心配でした。実は前日まで降水確率90%という予報。それが夕方になるにつれ、30%、日中にいたっては20%という信じられない数値にまで下がり、これでなんとか今回の登山は決行ということに。温泉旅館も予約を入れてあるし、もし何かがあれば温泉三昧でいいやという気分で準備をしていました。

そしてその日の仕事を終え、夕食を摂り、風呂に入ってこんな時間に出発します。途中、遅くまでやっているスーパー(RO画像)に寄って、朝食、登山用昼食、飲み物関係を補給します。なんだかんだで地元を離れた時刻は10時00分を過ぎていました。

PM10:42、伊勢崎新道

〜AM0:32、道の駅、水上水紀行館

17号バイパスから伊勢崎新道に入ります。新上武大橋をわたったところにPAがあるのでもうすでに眠りに入り始めた子供と妻のためにここでベットメイキング。私一人寂しいドライビングです。ルートとしては伊勢崎新道をずっとまっすぐ進み、群馬県道76号線で前橋市街をショートカット、再び17号に入って渋川で関越道に入り水上に向かいます。そして水上の道の駅に着いたのは深夜12時半過ぎ。ぼろぼろになりながら就寝にこぎつけます。

22日AM4:55、朝を迎える

暗闇の中、ルーフテントを設営し、暑いと騒げば下に下りて窓を開け、蚊が入ったといえば窓を閉めにして下りていき、殆どうなされながら寝ていましたが、いつの間にか朝を迎えていました。いつものことですが寝不足です。周りを見るとやはり同じように車中泊をしているキャンピングカーがちらほら。最近、キャンプ場に泊らずに設備の整った道の駅に泊まるキャンパーが本当に多いですね。混雑していると非常に迷惑なんですがこれだけ空いているとやはりこういった便利な施設を使ってしまいます。うちの登山はいつもこのスタイルです。

画像は”そのまんま”、”かざす”、”クリックボタンを押したまま”、”クリックボタンを離す”で4枚見ることができます。ZIFERのルーフテントをどうぞご覧ください。

AM5:12、朝食

山に登る前にしっかりと朝食を摂ります。多くは消化のよいもの炭水化物主体の食べ物になります。去年まではRO(ロールオーバー)画像のスウェーデン製飯ごうメスティンでご飯を炊いていたのですが蒸らし時間がかなりかかるのでお湯の量は使いますがここは簡単に生めんタイプのカップめん(クリック画像)で済ませました。子供と妻はきつねうどん、私はカレーうどん。美味しかったですがカレーうどんは胃にきます。はっきり言ってこれは失敗でした(汗

AM7:15、裏見の滝駐車場から登山開始

登山口にある裏見の滝駐車場に止めて登山開始します。天気が良くないせいか登山を目的とした車は数えるほどでした。ここには画像のようにトイレもあり、一見泊まれそうですが実はここの水は雨水か何かの再利用水で火を通さなければ使うことができなさそうです。とてもきれいなところなのに残念ですね。

オーバー(かざす)画像は武尊神社。ガイドを見るとこの先にも林道があり、車両も奥の駐車場まで行けるのですが、最近の新潟柏崎の地震と台風の影響か、軽く土砂崩れがあったようなので当分通行止めのようです。ダウン(クリックしたまま)画像のように約30分かけてアップ(クリックを離す)画像のところまで行きます。これは計算違いでしたが登山前の軽い慣らしとして良かったかもしれません。

AM8:09、剣ヶ峰、武尊山の出合

奥の駐車場から進んで行くと剣ヶ峰と武尊山の分岐に突き当たります。今回は剣ヶ峰から稜線に沿って武尊山、それで下山の予定。剣ヶ峰は右側の道を選びます。

昨年からの登山でこれだけ天気が悪いというのは初めてで雨具は用意してあるのですが、雨に降られてしまった時点で下山しようということに決めておきました。

オーバー画像、軽い藪漕ぎ、ダウン画像、軽い沢渡り、アップ画像、急登とバリエーションに富んだルートです。やはり雨が上がったばかりということでパンツの裾はグチャグチャです。本当はスパッツを用意すべきだし、動きやすいということで妻と息子はデニム地のものを履いていますが、もっと対策を整えなければいけないと実感しました。ただ今回は完全防水のトレッキングシューズを私と息子が新調しましたので妻のゴアテックスのシューズとあいまって靴下まで濡れるということはありませんでした。これは大きいです。

AM9:25、大きな倒木、そして難所

それまでは湿気の多いまるで屋久島やニュージーランドのトレッキングコースのようなところを歩いてきましたが段々と難所が姿を現してきました。まずは大きな倒木。跨ぐのも大変ですがこういうのは楽勝。跨ったまま少し休むのもいいですね。オーバー画像は根っこの急登でガイドにも良く出ているところで、雨に濡れて滑る滑る(汗)。ダウン画像のようにまるで壁のようなところも多いです。そしてアップ画像のように頂上付近はガスがかっていて非常に天候が悪く先行き不安で本当に登って行って良いのか悩みどころでした。

AM11:10、剣ヶ峰に登頂

なんと頂上に近づくに連れて急に明るく晴れ間が見えるようになって来ました。正直奇跡かと思いましたが間違いなく山頂が見えます。そして無事素晴らしい景色の山頂へ辿り着くことができました。4枚の画像がありますがどうですか。もう最高です。武尊山への稜線や玉原湖がきれいに見えます。また空までも青く私たちを迎えてくれました。

AM11:38、天候急変、PM2:34無事下山

天候回復に浮かれていると徐々に雲が移動し始めあっという間にガスが発生してきました。これはいけないと思い、武尊山への縦走をあきらめ、急遽下山にとりかかることに。これほど湿気が多く足場が悪いと登るよりも下りることの方が難儀なことになります。2000mで内陸にある山にもかかわらず、木が生い茂り、関東ローム層の赤土が見えるところでは容赦なく足元を滑らせます。そしてそのとおり何度も滑りました(汗

みんな弱音を吐いていましたが往路と同じ道はある程度目安がつけやすく、高度計のついた時計であとどのくらいかもわかるのでだましだまし妻と息子を下ろしました。なんといっても「おんせん、おんせん」掛け声が効きましたかね。

オーバー画像ではすでに奥の駐車場からの道で安心しきっています。画像ではわかりにくいのですが雨がポツリポツリと降ってきているんですよ。下山途中で降られなくて本当に良かった〜。

汚れた靴とパンツは後ろのリアボックスに入れます。このボックスは実に便利でこういった使い方や匂いの強いものなども入れるようにしています。しかし洗濯が大変です。

最後に私と息子だけで裏見の滝を見に行きました。昔は滝の裏側まで人が行けたようですが土砂崩れが多いので通行禁止です。ここはたくさんの見学者が来ていました。

PM3:12、宿泊の宝川温泉到着

宝川温泉に到着しました。ここは有名な温泉旅館でたくさんの温泉雑誌に取り上げられています。最近何年かは年2回、夏は登山冬はスキーと便利に利用しています。顔も覚えられてなんだか常連気分です。

まずサロンで小休止(オーバー画像)。この後部屋に案内されます。旅館の敷地内は古い民俗的にも貴重な資料がたくさん置かれていますが、フロントやサロン、廊下、トイレ、もちろん部屋も外観と比べるといい意味で期待を裏切るほど綺麗で掃除も行き届いています。

こんなに由緒ある巨大な温泉旅館ですが意外と料金はリーズナブルで今回泊まった第一別館はなんと大人お札一枚ちょっとで泊まることができます。ダウン画像を見てもわかるとおりまるで「千と千尋…」のようで趣があります。ただこの棟は部屋にトイレがないので共同トイレになります。

またこの棟は露天、内湯ともにとても近く、食事の場所も近いので便利です。この橋を渡って露天風呂に向かいます(アップ画像)。冬はスキーパックで泊まるので東館のしっかりと防寒した部屋に泊まりますが夏は涼しいこの棟がおススメです。

宝川温泉はすごい

宝川温泉は東日本露天風呂の横綱という称号あるらしいですが、確かにすごいです。海外でも有名で何回か泊まってみると外国人の宿泊客が本当に多いのには驚かされます。また混浴ということで日帰りの入浴客の中には変な人もいるようですが宿泊客はゆっくりと家族だったりカップルだったりと一緒に和気藹々入浴しています。泊まってこそ真価を発揮する温泉ですね、ここは。

温泉の紹介ですが人がいない時間を見計らって家族と入浴中撮影しました。まずはそのままの画像が「摩訶の湯」。オーバー画像が「子宝の湯」。ダウン画像が「般若の湯」となります。全て混浴で、もうひとつの「摩耶の湯」は女性専用露天風呂なので画像がありません。どれもプールのように広く、湯量も非常に多いです。

アップ画像のように子供にしたら最高の遊べる温泉です。24時間好きな時間に好きなだけ入れるというのは最高ですよ。ただ夏に快適に入れるのはこの時期だけで8月に入るとブヨが大量発生します。これが刺されると腫れてかゆくてかゆくて最悪なんです。このブヨは寒くなるまで入浴者を狙います。困ったものです。

また、この温泉には館内に内湯がありますが泉質や温度からすると本当に言葉に表せないほどいい湯なのでぜひ泊まって体感してもらいたいです。

23日、名残惜しくも帰宅

温泉三昧でたった1泊ですが都合5回も温泉に入ってしまいました。誰もいない夜に石の上に寝転びながらゆだった体を冷ますのが私は好きです。

スキーの時期にまた来たいですね。ちゃんと屋根のある駐車場があるので非常に便利ですよ。

今回の総まとめですが、長女が受験のため留守番していたことと、結局は武尊山本山には登ることができなかったのは非常に残念でしたが、どれもしょうがないということでまたの機会をうかがいたいと思います。そして息子はこの次の日林間学校でまた群馬の榛名湖に行くことになります。しかも2泊3日で。まったくタフなやつです。

なにはともあれこのイタリアのルーフテントがあれば余計に1泊日程を延ばせるのでとても便利です。大事に大事に使っていきたいですね。

inserted by FC2 system