2007.6.25 足尾〜日光〜宇都宮
慣らしツーリング&餃子

2007年6月18日にピアジオMP3というトライクが納車された。マニュアルを読んでいると1000kmまで8割程度で抑えた走りをしてくださいということで慣らしをかねてツーリングに行くことにした。

慣らしに最適なコースをあれやこれや2,3日考えていたが、まず知らない道はやめよう、混んでいる道もやめよう、高速は使わないようにしよう、ということで昨年日光白根山登山で使った足尾銅山の122号線(銅山街道)を通るルートにした。私の記憶の中では寂しいほど空いていた記憶があった。

 

AM7:20、自宅をスタート

プントの後ろに置いてあるMP3を出す。200kg超の車体を出すのは一苦労。天気はこの日、雨の予報。しかし、この日にしか行けないので空とにらめっこでスタートした。

国道17号新熊谷バイパスを北上して通勤ラッシュに入りかけた熊谷に入ると冷た〜い雨。ドライシャツにウインドヤッケでは寒すぎる。途中のドライブインで登山のために奮発して買ったモンベルのレインスーツ(上だけ)を着込む。山では天候に恵まれ一度も使ったことがなかったがさすがゴアテックス!着心地といい水ハジキといいこれは手放せません。

17号から太田市に向かって国道407号に入る。雨は小ぶりだがしっかりと降っている。さらに妻沼と太田市の間の刀水橋でいよいよ通勤ラッシュにぶつかり大渋滞。まだ自分自身が全く慣れていないのですり抜けせずに牛歩のごとく橋を渡った。

 

AM8:53、桐生市に入る

太田市の市街地を抜け、プントのオフ会でも来た強戸を過ぎると渋滞もなく、なんと雨が降った後もない状態になる。局地的に小雨が降っていたのだろうか?正直、熊谷〜太田間はいつ帰ろうかとずっと悩んでいたのが嘘のようにスムーズに距離を稼いだ。あっけなく桐生市に入る。

話は逸れますが【新田の庄】のある強戸はフィアットが活躍するルパンの映画の地名と似ているので好きなところです。また【新田の庄】の若旦那はなかなかのアイデアマンのようで「笑っていいとも」にたまに出てくる青汁まんじゅうはここで作っています。フジテレビにも多分売っていると思うので見学の際は買ってみてください。苦いですよ。

 

AM9:15、122号銅山街道に入る

桐生市大間々を北西に抜けると122号にぶつかり、いよいよワインディングロードになる。途中、大間々の市街地で自転車のオッちゃんを避けようとした時、なぜかリアが軽く滑る感触があった。前2輪でフロントヘビーであるからリアはもしかしてプア?と考えるが、このワインディングに入ってすぐ後ろの煽ってくるトラックをいろんな意味で怖い(鉄管を満載)のでやり過ごし、しばし考えた(写真)。結論は普段乗っているのほほ〜んなDAXと基本的に同じ乗り方をしていないか?と。自分が倒れるよりもモタード(モトクロッサーのオンロードバージョン)のように車体を傾けていないか?って。バイクに自信が無いのにここまで来てしまう、素人とは恐ろしいものである…。

 

AM9:38、草木ダムで一休み?

あれやこれやと考えながら走っていると改造したハーレー(ちっちゃいタンクにバカでかいエンジン)の二人連れが邪魔だとばかりに抜いていった。前を走っていたトラックもなんと左右に別れて同時に抜かしていった。若いな〜

こちらもなんとかコツが掴めてきたところで休憩にはもってこいの草木ダムについた。なんかあっという間という感じ。何台かのちゃんとした2輪がやはり休んでいて、私が入って来るなり異端児を見るような視線。何日か前にはじめてガソリンを入れた時、地元のおじさん連中に捕まり囲まれ質問攻めにあわされた事を思い出す。流石にそんな事は無かったが場違いの雰囲気を感じてしまった。そんなに卑屈になる事は無いがもっとメジャーな乗り物に早くなって欲しいと思う。

冷えた身体をあたためるために自販機でコーヒーを買おうと思ったが全て売り切れだった…。

 

AM9:45、ドライブインで本当の休憩

温かい飲み物を求めてすぐとなりのドライブインに入った。今日は月曜日。寂しいものである。土日となれば近くに博物館もあり、結構な賑わいになるはずである。ま、あまり人込みは好きでは無いので良しとする。他のライダーがいないのはここは車と人ばかりで大事なバイクを置けないという印象があるに違い無い。

ポツーンと立っているがMP3はスイッチ一つで自立する。車でいうサイドブレーキみたいなものもあるので駐停車は楽だ。

温かいミルクティーをMP3にまたがりながら飲んだ。普段は感じられない冷えた身体の中に熱いものが流れる感触はたまらないと思った。

 

AM9:55、空いている道

5分程度の休憩だったが、早く走りたいという意欲で日光に向う。

空いているだろうという予想は見事に当り、雲の隙間から陽射しも出てきた。なんかとってもいい感じ!。このコースは高低差が少なく、カーブもきつくないので私にもMP3にも優しい。なんせあまり勾配が激しいと6〜7000回転しか回さないようにできないですしね。MP3はその辺りの回転数がおいしいようで出だしは悪いですがパワーがないということではないようです。

走り方も昔でいう(今もいう?)ハングオン?のようにライダーの身体をコーナーに向けてなるべくバイク自体はオーバーステアが出ないように寝かせずに走ると嘘のように安定します。MP3自体が大きく重く乗せられている感がありますが、これでバイクを操っているという感覚を得ることができます。うまい人はとことん寝かせながら走らせる事ができるのでしょうがバンク角もあまりなりないスクーターなので安全第一でいきたいものです。

 

AM10:05、足尾銅山で途中下車

ワインディングロードに少しばかり慣れたところで足尾銅山が見えてきた。月曜日なのでなんだか閑散としている。無料駐車場にずーと流れる宣伝及び解説のアナウンスがなんだか空しい。私も単独だとこういう観光地に足を向けるのが億劫になった。

トイレを済ませて足早にここを後にしました。今度家族とここに来よう…。

 

AM10:30、日足トンネル

ここを抜けると日光となります。一直線で気持ちがいいです。速度は体感で大体70km/h前後(実際は法定速度内)。トンネルの閉鎖感は速度感を増すようです(汗)。DAXではエスケープできないのでこんなところは通れません。トンネルを抜けるとそこは?…少し小雨が降っていました(汗

とにかく空いているので安心して飛ばすことができました。

 

AM10:35、清滝の交差点

とうとうここまで来ました。行程の約半分来たようなものです。この交差点を左に行くといろは坂を登り、中禅寺湖になります。更に行けば金精峠、群馬の沼田になります。右に行けば日光の市街地、今市市、最終目的地の宇都宮となります。

山の向こうは厚い雲に覆われ天気は下り坂のようです。

 

AM10:50、日光の市街地

日光の市街地は月曜日にもかかわらず観光客ででいっぱいです。日光東照宮などこの地のメインアイテムを横目で見ながら一人でそんなところ行けるか?などと思いながらコンビニでまた一休み。この日は気温が上がらず、トイレがとても近い。しかも出し切るまでいつもの倍の時間がかかる。バイクに乗るときは絶対2枚は余計に厚着したほうがいいですね。

 

AM11:45、宇都宮市内に入る

杉並木がきれいな国道119号を通り、今市市を抜け宇都宮市に入りました。宇都宮市での目的はもちろん餃子。お昼も近いし、ほとんど何も口にしていないので妄想が広がります。普段であれば車なので簡単にガイドとナビで目的地に着けるのですが、今回はナビもガイドもないバイクで正直迷いました。昔、フィアットプントのオフ会で餃子を食しましたが、そのお店は記憶から消え、名前すら「正嗣だったけ?」とか水餃子は確か屋根つきの商店街にあったようなとかあいまいです。宇都宮の中心地でその商店街を見つけたのですがすでにお店がない(汗)。何とか打開策を練るも結局はどこかでガイドを手に入れるということに気づき市役所に向かうもあまりにもでかい街なので駐車するところもわからず、たそがれて寄ったコンビニに「ガイドありませんか?」と聞くと…

 

PM12:00、宇都宮餃子ガイド

ありましたよ。ガイドが。しかも2005年度ものが。コンビニの店員さん曰く「ちょっと古いのでないお店もありますよ」 …はい、承知しております。現にありませんでしたよ。これで何とか餃子にありつけます。

こういった街中では絶対にナビが必要ですね。メモリーナビは今とても流行っていますのでどうにか手に入れたいです。ナビなしではドライブにもいけないというのは問題ですが…

 

PM12:30、宇都宮みんみんにて餃子を食す。

さてどこで餃子を食べるか?というのが結構悩んでしまって、結局のところ某テレビ朝日で地元宇都宮人の餃子ランキングを見ていて見事1位になった「みんみん」がとても気になっていたのでそこを目指す。幸運にも帰り道に2軒支店があるということで、もし混んでいたらということを考えて手前の江曽島店に向かった。ガイドを見るとアピタの近くということで簡単に行き着いた。混んでいないようだ。こういう土地柄、やはり地元の人が多い。一人というのは寂しいが食欲には勝てない。

 

PM12:44、やっと餃子にありつく

注文して10分。やっと餃子にありつくことができた。頼んだのはメニュー全部、「焼餃子」「揚餃子」「水餃子」。全部食べなければやはり評価はできません。

まず揚餃子から「油っぽいかと思ったらパサパサしている…。星ひとつ!

続いて焼餃子「肉汁が出てうまい。でもうちの近くでも…。星ふったつ!

最後に水餃子「柔らかい!これは癖になる!旨過ぎる!星みっつ!

 

PM12:47、水餃子の食べ方

私の前で食べていたスマートなおばさんは汁に醤油、酢、ラー油を入れ水餃子を食べていました。隣のおじさんは焼餃子を2人前食べていました。それぞれ好みはあるでしょう。結局揚餃子は私だけだったようです。それでウエイトレスのおばちゃんに

「水餃子の食べ方はタレにつけて食べるのですか?それとも汁に入れて食べるんですか?」

と聞いてみると

「お好みでどうぞ(そんなの決まってねーよ)」

「地元の人はだいたいどうやって食べるんですか?」

と更に聞いてみると

「お好みで良いんですよ(しつこいうるせー客だな)」

…確かにカッコ内の心の声が聞こえました。皆さん好きに食べましょう(汗

 

PM12:55、お土産を購入

宇都宮みんみんの餃子はお土産も万全です。発泡スチロールのボックスにドライアイス。バイクで来たので持って帰れるか心配でしたがごらんの通り、ぴったりリアトランクに入りました。この箱を入れるために設計されたかと思いました。

これから日本全国津々浦々、いろんなお土産を買うつもりですがこうあって欲しいものです。

 

PM1:21、一路帰宅。4号線にて

ただいまダイエット中の私はみんみんの餃子3皿にて昼食は終了。昔は人の3倍は食べていましたが今は1/3程度に抑えています。やはりパワーウエイトレシオというのは影響大きいですしね。ここ何ヶ月かはまともにお米を食べていません。いつまで続くかわかりませんが…。

さて、餃子も食べることができ、目的も果たせたようなので一路帰宅に入ります。旧4号線でゆっくりと帰ります。新4号線バイパスはほとんど高速道路ということでまだ慣らしにはきついようなのでやめました。

ただこの帰り道、嫌な事がありました。なんと何を勘違いしたか前が詰まっていたのでゆっくりと走っていた私を強引に抜かそうとする馬鹿が2台もいました。どちらもいい年のジジイで気が短いか知らないが平気で危険な行為をするのははっきり言って許せない。2台目のジジイには大人気ないですが思いっきり後ろを向いて怒鳴ってやった。「前を見ろ!お前の入る余地があるか?」って。

あまりにも頭にきたので今までお行儀良くゆっくり走っていたのが馬鹿らしく思い、生涯初のすり抜けをしてみた。交差点で赤で止まっているトラックを安全確認しながら前にしてもらいどんどん進んでみた。やはりバイクは渋滞には強い。こうしてみると、もし自分が車で後ろにピタッとバイクに付かれたり、前にのろのろとバイクに走られていたらあまり気分はよくない。バイクはすり抜けでとっととその場から消えなければいけない乗り物のようだ。

 

PM3:00、無事帰還

宇都宮を発ち、小山、古河、埼玉に入って栗橋、加須、騎西、鴻巣とすんなりと帰宅できた。距離は227km。時間はおよそ8時間弱。初めてのツーリングとしてはまあまあではないかと思う。しかし累積の距離はまだまだ先の長い323km。あと3回は同じような距離をかせがなかければならないかもしれない。燃料は殆ど満タンで出発したのでリッターあたり概算で約30km/l弱といったところだろうか?アクセルをほんのちょっと開けるだけの走行だけに燃費がわるかったら洒落にならない。

何よりも事故もなく、違反(?)もなく、無事に帰宅できたことがとても良かった。MP3、お疲れ様でした。

 

 

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